財団の概要

設立趣意書

1914 年(大正3 年)、発展途上であった日本の社会環境の中で、創業者である藤森彌彦は人々の快適で豊かな暮らしの実現に向けた思いと、社会はこれから何を必要としているのだろうという強い探究心を持ち続けていました。

「人まね、物まねが大嫌い」「困難なこと、未知なものに挑戦してこそユニークな発想が生まれる」という信条のもと、まだ高品質な機能をもつ国産包装材がなかった事から、誰もが安心して価値を損なわずに製品を届けられる社会にしていきたいと決意し、藤森工業所を創立、特許品「ターポリン紙」を開発して、夢の実現に向けた一歩を踏み出しました。

以来100余年にわたり、創業者の思いは、藤森工業の創業の精神として脈々と受け継がれてきました。私たちは、求められる社会の要請は何か、必要な機能(しくみ・はたらき)は何か、どのように新たな技術やしくみを創出するか試行錯誤を繰り返し、より快適な社会の実現に向けて歩んできました。

私たちは、創業者の思いを深く受け止め、高度で多様なニーズへの取組みを一層進めていきたいと考えています。そのためには、新たな機能(しくみ・はたらき)を創り出していく総合的な視野に立った科学技術の進展がきわめて重要であると考えます。

これまでにない新しい手法や技術を創り出し、互いが必要なものを損う事なく、共により豊かになっていくことを目指した創業者の願いは、現在の社会で求められている「持続可能な未来社会の実現」とも相通じるものです。

私たちは、社業の発展に対する社会への感謝とともに、社会の一員として科学技術の発展並びに社会要請に応えるため、藤森科学技術振興財団を設立しました。

新たな機能(しくみ・はたらき)の創造に取り組む人々への支援を通じて、豊かで快適な暮らしの実現に貢献していきたいと考えています。

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